Energy Systems Library (エネルギーシステムライブラリ)

エネルギーシステムライブラリ(ESL)は、産業からユーティリティスケールのエネルギーシステム(電気/熱/水素)を計画・最適化するために設計されたModelicaベースのライブラリです。

エネルギーシステムライブラリは、全体的なシステム分析を可能にします。設定済みの多様なモデル、詳細なカスタマイズの柔軟性、境界条件を設定するインターフェースにより、脱炭素化やグリーンエネルギーに取り組むエネルギーシステムエンジニアにとって、このライブラリは非常に役立ちます。

こちらの新しいライブラリでは、電気、熱、水、二酸化炭素、水素、その他の燃料の生産、貯蔵、消費(購入と販売)を含む技術・経済的最適化を実行することができます。

図1: 太陽光発電を主なエネルギー源とし、電気と水素を供給するハイブリッドエネルギーシステム。太陽光パネルとストレージ(バッテリーと水素タンク)の最適なサイジングを行い、CapExとOpExの最適なトレードオフを見出しました。

メリット

  • 定義された境界条件(参照コスト、気象データ、市場価格カーブなど)に基づく正確な設備投資および運用コストの計算
  • 既存システムの強化や新規プロジェクトの計画における長期投資計画の簡素化(総所有コストと償却を含む)
  • ユーザーフレンドリーなドラッグ&ドロップ・インターフェースによる最適化問題の迅速なセットアップ
  • コンポーネントのサイズと制御戦略を同時に最適化することで、生産計画と投資計画を統合
  • 二酸化炭素排出量の上限や水素燃料使用量の下限など、技術的そして政府の制約をもクリア
  • 予想される市場条件下での負荷持続時間曲線を計算
  • Modelon ImpactのExcelインターフェースを介して将来の市場シナリオを比較することにより、投資リスクを軽減

適用例:

エネルギーシステムライブラリは、既存のエネルギーシステムに新たな資産を統合するチームや、新たなエネルギープロジェクトを計画するチームにとって、とても有益です。水素、電気、火力発電の各分野にまたがる本ライブラリは、脱炭素の未来を目指すチームを支援します。

主な用途は以下の通りです。

  • 様々な消費者と貯蔵施設を含む、新しい産業用地でのエネルギー生産計画
  • 完全に統合されたハイブリッドエネルギーシステムにおける廃熱およびエネルギー貯蔵技術の利用
  • 化石燃料の使用量と二酸化炭素排出量を削減するために、新しい資産を統合して既存の産業用地を脱炭素化
  • 複数のエネルギー技術への投資を最適化
  • 統合システムの運用上の制約を把握

エネルギーシステムライブラリはModelon Impactでご利用可能です

モデロンのエネルギーシステムライブラリは、Modelon Impactにシームレスに統合され、アクセス可能です。

ユーザーは、設計、制御、最適化に関連する、事前に設計されたエネルギーシステムコンポーネントの世界トップクラスの包括的なライブラリにアクセスすることができます。

エネルギーシステムライブラリは、Modelon Impact BaseおよびModelon Impact Proライセンスでのみ利用可能です。

モデロン ライブラリ

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