Modelon Impactによるモデルベース開発講習会
Modelon Impactによるモデルベース開発講習会開催のお知らせ
モデロン株式会社は、2023年6月から約月1回ペースで講習会を主催いたします。
本講習会は、全て対面で行われ、平野 豊氏がModelicaの基礎と応用、Modelica文法の詳細、Modelica処理系の概要、モデルベース開発やシステム設計へのModelica適用例について、段階を追って演習・解説を行います。
物理現象の第一原理に基づき、オブジェクト指向によるモデリング、解析、ポストプロセッシングを全6回(各回1日)で学ぶ講習会です。各コースはModelicaのモデリングスキルの向上を目的とし、3つのパートで構成されています:
日程:
6月28日(水)、7月20日(木)、8月31日(木)、9月21日(木)、10月19日(木)、11月16日(木)
時間:
10時~17時
受講費:
1回 20,000円
- 全6回分を一括してお申し込みの場合は100,000円で受講いただけます。
- 大学生・大学院生の方は50%割引で受講いただけます。(一括申込みの場合 50,000円)
受講対象・受講資格:
物理モデリングやモデルベース開発に関連する技術者、学生を対象とします。
受講資格は特にありませんが、物理やプログラミングに対する基礎知識を有していることが望ましい。
本講習会の修了証:
本講習会をすべて受講いただいた方には、講習終了後に、Modelicaトレーニングコース 修了証を発行いたします。
会場:
エッサム神田ホール1号館 9階プレゼンルーム 901 アクセスマップ
当日の持ち物:
ご自身のパソコンをご持参ください。
講習会で学べること
Modelicaを用いた物理モデリング手法の基礎知識と実践力
Modelicaの概要説明と、Modelon Impactを使って、MSL(Modelica Standard Library)の部品を組み合わせる方法、および、Modelicaコードを直接書く方法によるモデル作成・シミュレーションの実習を行います。
Modelicaを用いたシステム設計のためのシステムモデリングや応用手法に関する知識・スキル
Modelon Impact、MSLコンポーネントの使用、Modelicaの直接コード合成を組み合わせることで、参加者はモデルをシームレスに作成し、シミュレーションするために必要な基礎知識を深く理解することができるようになります。
Modelicaを使ったモデルベース開発事例の知識と実践へのヒント
参加者は、モデル開発のベスト・プラクティスを学ぶために、様々な演習、事例研究、実践的な例に取り組みます。
自身の物理モデリング、モデルベース開発の課題解決のヒント
Modelicaを用いたシステム設計において重要な役割を果たす、逆解析モデリングやプラントモデリングなどの高度な概念と技術を紹介します。
プログラム
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第1回 Modelicaの基礎と基本的なモデル構築法
2023/6/28 (水)
Modelicaの概要説明と、Modelon Impactを使って、MSL(Modelica Standard Library)の部品を組み合わせる方法、および、Modelicaコードを直接書く方法によるモデル作成・シミュレーションの実習を行います。
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第2回 Modelica文法の解説と独自モデル構築法
2023/7/20(木)
Modelica文法の詳細説明を行い、MSLのモデルをベースに独自モデルの作り方について解説と実習(電気系、機械系、熱系)を行います。
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第3回 MSLの改変による独自モデル構築法
2023/8/31(木)
MSLのモデルを改変して独自のモデルを作る方法について解説します。また、MSLの機械系ライブラリの詳細について解説し、応用実習を行います。
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第4回 独自物理ライブラリの構築法
2023/9/21(木)
MSLにはない独自の物理系のライブラリを自作する方法について解説と実習を行います。また、MSLの電気系、熱流体系ライブラリの詳細についての解説と応用実習を行います。
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第5回 Modelica処理系の詳細とモデルベース開発演習
2023/10/19(木)
Modelicaの内部処理について詳細を説明します。また、FMI(Functional Mockup Interface)について解説し、ModelicaとFMIによるモデルベース開発の実践例について紹介します。
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第6回 Modelica活用によるシステム設計
2023/11/16(木)
Modelicaによる逆モデルやプラントモデリングについて解説し、システム設計への活用法について解説と実習を行います。
講師紹介
本講習の講師を務めます平野豊氏の経歴をご紹介します。
学歴:
1982年3月 京都大学工学部電気工学第2学科卒業
1984年3月 京都大学大学院工学研究科電気工学第2専攻修士課程修了
1996年3月 東京農工大学大学院工学研究科機械システム工学専攻博士後期課程修了(工学博士)
職歴・受賞歴
- 1984-2020 トヨタ自動車にて、シャシー開発、車両運動制御開発、車両のモデルベース開発、人工知能、ロボット、人間特性研究、新規事業開発に従事。2020-2023/3 Woven Planetにて、自動運転ソフト開発環境、スマートシティ開発のアドバイザ、ベンチャー投資支援業務などに従事。2023/4より技術開発・新規事業開発関連のアドバイスと受託を行う個人事業を開始。
- Modelicaの黎明期より欧州のキーマン達と交流し、日本でのModelicaの普及に尽力。2016, 2018 Japanese Modelica Conferenceプログラム委員長。2020, 2022 Asian Modelica Conferenceプログラム委員長。
- 日本機械学会、自動車技術会、計測自動制御学会、JAMBE(自動車モデルベース開発推進センター)などの委員会委員を歴任。自動車技術会FMI活用・展開検討WG長。2014 自動車技術会浅原賞技術功労賞を受賞。